アスペルガーの特徴?すぐキレる夫は自他境界線が無かった話【定例会1-2】

前回は、かなりシンプルにしていますが、我が家の具体例を挙げて、すぐキレる夫への私の対処法を書きました。

今回は、前回書ききれなかった、すぐキレることに対する夫本人の見解を書いていきます。夫自身が『自分はこうだった…!』と気がついたことが私たち夫婦にはとても意味深いことになりそうです。

アスペルガーの特徴?すぐキレる夫は自他境界線が無かった

結論から言うと、夫が私とのコミュニケーションで気がついたことは、自分には『自他境界線が無い!』ということでした。アスペルガー症候群の特性で、自他境界線があいまいということは言われているようですが、夫は自他境界線が『無い』…。
さらに特徴があり、自他境界線が無いのは妻である私にのみと認識しているそうです。これは一体どういうことなのでしょうか。

自他境界線とは

『自他境界』とは、簡単に言うと、「自分と他者は違う」ということです。自分と他者は違うということを理解して、線引きができている状態が『自他境界線がある』状態のことですね。妻の私がいて、夫がいて、それぞれ違う人間と理解している状態です。

自他境界線が無いとどうなる?

夫は私に対して自他境界線が無いと気がついたそうです。
そうなると私に共感しすぎるという面もありそうですが、それは全く無いそうです。夫が言う、「自他境界線が無い」状態というのは、夫が私を自分の延長線上に置いている感覚に近いのかなと思いました。「自」「他」境界線の、「自(=夫)」に本来「他」である私が入ってしまっている状態ということです

夫の自に妻の私が入ってしまうと、
・自分(夫)が思うように相手(妻)も思って当然
・妻が自分に対して良くしてくれることは当たり前
こう認識しがちです。
妻の立場からすると、何とも自己中心的に感じますが、夫は無意識で全く悪気はありません。

このような思考で日常生活を送ると、下記のようなことが起こります。

・夫が失くしたものを妻が一緒に探すのは当たり前
・夫が機嫌が悪い時には妻に当たってもいい
・夫が妻から予期しない言葉を言われると怒る
・妻が出産しても夫は感謝の気持ちが芽生えない

これらは、自他境界線が無いことを自覚した時に振り返り、実感したことだそう。これらはもちろん悪意を持っているわけでもなく無意識です。夫は自分の気持ちを言語化して初めて、理不尽だったかもしれないと気がつきました。「これは嫌な気持ちにさせたね。」と言ってくれました。

夫の言う自他境界線が無い状態は、私から見ると、とても自己中心的に感じます。一方で、夫の中のその当たり前を貫くために、私の言動をコントロールしようと思っているかと言えば、全くそれは感じられないのです。(自分の欲を満たすために相手をコントロールしようとすれば、それは精神的なDVになるのだと思います)

さて、先ほどの例に戻り、箇条書きの例を分かりやすく抽象化してみます。

・夫の当たり前は妻にとっても当たり前
・夫の考えと違うと、妻へ強い怒りを感じる
・楽しい・喜ばしいことは一緒に経験しているイメージ(自分は楽しいので妻がどう感じていようが楽しい)

上2つは分かりやすいです。妻が出産しても感謝の気持ちが芽生えないという例を抽象化したのは、最後の例ですね。

夫は、陣痛から出産まで立ち会っていて、出産風景を見ていました。
陣痛・出産の時間は、私にはエールを送る気持ちでいたそうです。産まれてきた我が子に対しては、「生まれてきてくれてありがとう!」という気持ちがあったそう。一方、私に対しては、「嬉しいよね♪」(子供が生まれて嬉しい気持ちを共有したい)という気持ちはあるものの、「お疲れさま」とか「頑張ったね」とか、労わる気持ちも、妻に対しての気持ちは無かったとのことでした。こんな感じかとニュアンスが伝われば嬉しいです。

この話に関しては、聞いている私は何を思ったら良いのか正直悲しい気持ちになりました。でもこれが正直な気持ちなんだなと複雑です。

 

自他境界線がないと気づいたきっかけ

夫が、自分で「自他境界線が妻の私に対して無い」と気づいたきっかけがあります。
そのきっかけになった本はこちらです。私が離婚を切り出してから、自分の特性や私のカサンドラについて調べることをして見つけました。夫が最も共感した部分がまさに自他境界線について描かれている部分で、ハッとしたそうです。

『夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本』

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 なぜ夫は妻が読む本を選んだかというと、カサンドラに陥る状況を理解すれば、自分の対応が見つかり私もカサンドラではなくなるのでは、という超合理的な理由です。

こちらの本は、私も実際に読みました。私はこれまで「受動型」のアスペルガーの情報を目にすることが多かったです。この本では、社交性もあり特性は外側から分かりにくいタイプについても書かれています。様々な特性の方と実際に接しているカウンセラーの立場で書かれているので、私の場合は共感できる部分が多く、胸のつかえが取れる感じがしました。なにより、夫自身が自分とリンクしている!と気づけたことが大きかったです。特性の話をするにも、内容が生活レベルに落とし込まれているので、すんなり入ってくるのだと思います。

定例会1のまとめ

夫がここまで自分を分析してくれるとは思っていませんでした。
なぜなら、ついこの前まで、妻の私の愛着スタイルやHSPについて一生懸命調べていたからです。夫は離婚問題の原因は、すべて私の問題と考えていたのです。

もちろん私も、自分自身に向き合うことはこれまで以上に課題だと思っています。私は、夫婦関係がうまくいかないのは、ずっと夫の特性のせいだと主張してきました。(誰にも相談できなかったので自分の中でだけですが。)けれど、ちんと理解してもらうまで主張しなかったこと、文句を言いつつ夫の言い分を全部聞いていたこと、問題をなあなあにしていたんです。自分も我慢と引き換えに少しだけ楽な方を選択していたんですね。

どれだけ真剣に悩んでいるか、2度目の「離婚したい」で、夫にようやく伝わりました。夫も自分に非があるなんて一ミリも思っていなかったところから、見つめなおそうとしてくれています。
簡単ではないと思いますが、お互いが自分自身と向き合って、相手を考える時間がこれからは増えそうです。

アスペルガーの特徴?すぐキレる夫は自他境界線が無かった話【続・定例会1】
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